チームの最後の一人が決まらない問題

目次

その1,始めに

その2,チーム結成からの流れ

その3,チームを探している、または作ろうとしている人へ

その4,最後に

 

その1、始めに

皆さんこんばんは、お久しぶりです(初めまして?)。ファイヤーしたブログを書いてからもうかなりたち、私もついに20歳になってしまいました。これで晴れてテレビとかでよくアンケートが出てる「20台で恋人ができたことがない人」になったわけですね(うれしくない)

まあそんなことはどうでもいいのです、本題に入りましょう。「チームの@1が決まらない問題」についてです。今は宴の登録の締切の関係上何とか5人揃えたところが多いですが、多分これから練習したり、大会が進んでいく上で、棄権が出たり、または人を入れ替えたりするところが増えてくると思います。これはよっぽどチームとして完成されているチームでなければ、どこでも起こり得ることです。そしてチームが解散するどころかそのゲームをやめてしまう人まで出てしまいかねません。(実際にBF4時代にチームが原因でゲームをやめてしまった人を何人か知っています)

ではなぜそんなことが起こってしまうのか、私の経験を踏まえて、チームを組んでからの大雑把な流れとともに考えていきたいと思います。

 

その2、チーム結成からの流れ

1,チームを作る

PUG(MMとか5eとか)や紅白などで知り合った人に声をかけて「チーム作ろうぜ」ってなると思います。(Twitterとかで募集することもあります)

そして集まったメンバーでPUG(面子によっては即scrim釣るところもあるかもですが)を回します。このころはまだチームとしては何もしていない状態なので基本的には問題が起こることはないです。

2,roleやポジションを"本格的に"決める

チームとしてやっていく上で最初の関門となるのがここです。例えば「AWP持ちたい奴が2人いる」とかはPUGするだけなら適当に交代で持てばいいですが、チームとしてやっていくならそういうわけにはいきません、CTのセカンドAWPはまあいいにしてもT側の動きがだいぶ難しくなるからです。

こういうと「AWP持ちたい2人がARの時とAWPの時の動き覚えれば済むんじゃないの?」って思う人がいるかもしれません。特にAWPを普段持たない人はそう思う人が多いんじゃないでしょうか。

ですが、そういうわけにはいかないのです。なぜかというと"AWPer"と言われる人達はみんなそれぞれ、「異なる理想のAWPer像を持っているからです。例えばKennySを理想としてプレイする人とalluを理想としてプレイする人では動きがかなり変わってきます。テロリスト側は動きの自由度がかなり高い(自分たちからアクションをかけていかなければならない)上にAKより遥かに高額のAWPは効果的に運用しなければならないため、T側においてAWPerが変わるということはチームのスタイルをそれに合わせて変えなければいけません。また、AWPを持ちたい2人がARを持った際のroleが同じなんてことはめったにないので、そちらももちろん調整しなければいけません。つまり、「メインAWPerを決めないだけで、実質2つのチーム分の動きを決める必要が出てくる」のです。こんなのチームを作ってから1ヵ月や2ヵ月でできるものではありません。だからroleをちゃんと決める必要があるんですね。

しかし、ここで焦ってはいけません。早く作戦をしたいが故に急いでroleを固定してしまうと間違いなくチーム内に禍根を残します。ありとあらゆる可能性を考えて慎重に決めましょう。

ただ、いくらroleに不満があってもこの時点で抜ける人はそうそういないでしょう。(その理由はあとで出てきます。)ですので多くのチームで問題が表面化するのはまだ先です。

3,scrimやその後の反省会など、"チーム"としての活動がスタートする

このころが一番楽しい時期だと思います。毎試合CTの新しい守り方を試したり、みんなで考えたセットプレーをやってみたりとどんどん強くなっていく感覚があります。

また、「このころが一番強かった気がする」とチームが解散した後に言う人も結構います。しかも大会成績とかもこのころのほうが良かったりします。どうしてそんなことが起こるのでしょうか?

それは「メンバー全員が普段以上のパフォーマンスを発揮しているから」です。皆さんは進学(小学校から中学校、中学校から高校)して、新しい学校に入った時に最初の2週間くらい、ものすごくやる気に満ち溢れていた時期はないでしょうか。もし第一志望の進路に進めなかったとしても、やはり新しい環境は多少なりともテンションを上げてくれるものです。チームを結成した当初はこれと同じで、roleやポジションに不満があったとしても、みんなモチベーションも高く、また1戦1戦集中してプレイしています。だから、「結成初期が一番強い」ということが起こるんですね。

4,反省会を重ねるにつれて、チームの"Problem"が明らかになる

チーム内でDemoを見返したりして反省会をするようになってしばらく経つと、はっきりすることがあります。それは"メンバー間の実力差"です。つまり「Aサイト抜かれすぎじゃね?」とか「〇〇いつもカバー遅くね」とかです。これはどんなチームでもどうしても起こります。だってちょうど同じ位の実力の人を5人そろえるとか不可能に近いですからね。そして多くのチームがここで人が変わったり、解散してしまったりします。その原因は大きく分けて2つあります。

1つ目は「role決めを焦って禍根を残したチームがそのツケを支払うことになってしまった場合」です。そう、よくチームでダメ出しされるメンバーが「いや、俺ここ守りたくないって最初から言ってたじゃん」とか言い始める訳ですね、こうなると反省も何も無いので結局roleを変えたり人を変えたり解散してしまったりします。どうなるにせよそれまで作ってきた物は水の泡です。

2つ目はチーム内で最も"弱い"プレイヤーが"プロブレム"扱いされ、チームがうまくいかない原因の全てを背負わされる場合」です。こちらはどれだけ丁寧にroleを決め、チーム作りをしたとしても起こり得ます。実際にフランスのトップチームであったTeam EnVyUsでさえ、この問題が起こり、「The Problem」と言ってKioshimaをキックし、フランスチーム暗黒時代の幕開けにもなってしまいました。また世界最強だったSK Gaming(現mibr)はファンからずっと「SK最弱のプレイヤー」と言われていたTACOがチームが不調に陥った時期に抜けてから更に悪化してしまいました。(そういえばTACOは復帰するらしいですね)

1つ目の問題はrole決めを丁寧にすればそもそも起こり得ない話ですが、2つ目は、チーム全員が、責任を1人に押し付けず、チーム全体でカバーしてあげることが必要です。(引退する直前のFifflarenはあまりにも弱すぎて、いる場所が相手に狙われるため、NiPは毎ラウンドポジションを入れ替えて守っていました。ここまで行くと流石に替えたほうがいいと思いますが、一人をみんなでカバーするという例ですね)

 

その3,チームを探している、または作ろうとしている人へ

チームを探している人は慎重にチームを選びましょう。仮参加の時点で「この人苦手だな」と思う人がいたり、「このチームとはプレイスタイルが合わなさそう」と思ったらちゃんと断ったほうが良いです。初めてチーム活動をするならなおさらです。

チームを作ろうとしている人は、しっかりメンバー間の調整をしましょう。特に元からの知り合い3人+募集で来た人2人のような構成は「The Problem」の問題が起こりやすいです。知り合いが2人いるからとなあなあでやらずにしっかりやりましょう。

また、メンバーのモチベーションを維持するように努めましょう。もちろんToxicは厳禁です、一人いるだけで空気を悪くしてしまいます。特に宴はリーグ戦なので、負けても試合が続きます。モチベーションが下がった状態で戦うのは悪循環しか生みません。

 

 

その4,最後に

大会が増え、チームが増え、コミュニティーが活発になるのはとてもいいことなので、こういう問題が起こってチーム活動が嫌になってしまったり、それどころかこのゲームが嫌いになってしまったりする人が出ないといいなって思います。