宮城に旅行に行ったら遭難しかけた話
どうも皆さんこんにちは、毎回GOの話しかしてこなかったこのブログにも遂に別の話題がやってきました。そう、Twitterでも言っていましたが、僕が旅行中に遭難しかけたのです。まあ無事に自力で帰って来られたので1時間当たり50万円とかかかるらしいヘリコプターを呼ばなくても済みましたが・・・(そもそも回線がなかったので呼べませんでした)
今回はその時の話を写真付きでしようと思います、「馬鹿だなあこいつ」位の感じで笑ってもらえれば幸いです。
2月20日午前9時
この日僕たちは午前中に定義山、午後は作並温泉に行く予定を立てていました。そのため、2人とも夜型人間で休みの日は午後3時とかに起きて午前5時頃に寝るという狂った生活リズムにも関わらず、午前8時に起き、9時発の定義山行きのバスに乗ったわけですね。
10時
路線バスでこんなに長時間乗ったのは初めてだったんじゃないでしょうか。「ここほんとにバスで通るところかよ!?」って言いたくなるようなダムの上の細い道(?)を通り、バスは山の奥へと入っていきました。大倉ダムっていうらしいです、わーお
10時20分
バスで所々ヒヤッとしたものの僕たちは定義山に到着しました。この時点で周りは雪だらけ、平日ということもあってほとんど人もいませんでした。おかげで苦も無く名物の油揚げを食べ、お寺にお参りすることができました。(ここの油揚げマジで美味かったので宮城に行った人は是非食べに行ってください)
ここまでは完璧だったんですよ、ここまでは・・・
11時20分
さて、用事をすべて済ませた僕たちは作並温泉に移動することにしたのですが、目の前でバスが行ってしまいました、次のバスは1時間15分後、普段3分に1本電車が来る大阪に住んでいる僕が待てるような時間ではありません。歩くことを考え、グーグル先生にお願いしました。彼は2つのルートを提示しました。一方はバスが通っている道を通るルートでこちらは徒歩3時間45分。
そしてもう一方は山の北側を通るルートで2時間50分。この地図だと12㎞となっていますが、当時調べた時はゴール地点の設定が違ったので確か16kmとかの表示だった気がします。
まあ短いほうを選びますね(失敗だったけど。。。)
12時
出発から1時間弱、僕たちは順調にルートを進行していました、周りに雪が増え、道は凍結していましたが、舗装されており、郵便配達の車を見かけたこともあり、まあ行けるだろうみたいな感じはありました。あと、景色はめちゃくちゃきれいでした。4年以上の付き合いのある共通の友達に通話をかけて3人で話しながら歩いてました。
12時30分
僕たちは1つの分かれ道に着いていました、グーグル先生によればここを左に曲がるらしいのですが、どこをどう見ても人間が通れるような状態ではないのです。今考えるとここで戻っておくべきでしたね・・・まあ僕たちは進むことにしました。(多分歩いた時間が無駄になるのが嫌だったんでしょうねえ・・・)
ちなみに、この分かれ道の少し手前で回線が切れ、僕らが頼れるのはGPSだけになっていました。
ここから先、恐らく冬の間は人が全く通らないであろう道をジーンズにスニーカーという普段着で突破することになるのですが、まだ僕たちはそれを知りません。
13時X分
膝の高さまで積もった雪の中進むこと1時間以上、熊沢林道という国有林道(許可なしでの立ち入り禁止)の看板を目の前にして、僕たちは自分たちの間違いに気づきました、「ここは人間が来るべき場所では無かったのでは?頭悪くない?」とこのような会話をしながら・・・しかしGPSでは既に半分を超えており、はっきり行って戻る元気はありませんでした。看板には「許可なく立ち入った場合林道で何かあっても責任は負いません」みたいなことが書いてあったので、これは入るだけなら罰則無いな、というか通り抜けないと死んじまうと思ったので突撃しました。写真は林道に突入してから最初の山を越えたあたりになります。このあたりから霧が出始め、視界がかなり悪化してきました。
加筆・・・今調べたんですが、林道の立ち入り禁止は自己責任で捕まることは無いらしいです、というか地元の人は普通に入ってるらしいですね。
14時30分ごろ
6.8kmあるらしい林道を2時間弱かけて半分進み、どうやら山頂は超えたらしいというところまで来ました、正直もう足の感覚は無いわ、膝より下はズボンも靴も凍ってるわ、飲み物は無いわで2人とも死にかけていましたが、2時間ぶりに土の道を見つけてうれしくなって写真を取りました、200mも行かないうちにまた雪道になりましたが・・・あ、あと僕はこのあたりでランナーズハイみたいな状態になって「今ならアブソリュートぼこぼこに出来る気がする」とか訳の分かんないことを言い始めました。あと、ずっといろんな歌を歌ってました。
15時過ぎ頃
GPSだけを頼ること3時間ちょっと、遂に林道の終わりまで来ました、そしてこのあたりで回線がつながりました。ここで僕には選択肢がありました。助けを呼ぶか、残り2㎞歩いて国道まで行くか、しかしヘリを呼んだ時の高額な請求に怯えた僕は、友達に通話をかけて、自分の現在地を伝え、そのまま通話をつないで、返事が無くなったら助けを呼ぶように頼むという暴挙に出ました、結果的には彼と会話することによって最後まで歩き切ったので、正解だったといえるでしょう。
16時過ぎ
何とか国道まで出た僕たちはそこにあった除雪センターに入れてもらい、そこで凍傷の確認をしながらタクシーを呼んで仙台まで帰る事が出来ました。まさか中学時代に山岳部の顧問の先生が授業の空き時間でしゃべっていた雑談を聞いていたことが役に立つとは思いませんでした。フーシャン先生、Thank you very much!
皆さん、グーグル先生には気を付けましょうね、僕とのお約束です。あと帰りのタクシーの運転手さんが言ってたんですが、あの林道、昔女子高生の死体が見つかったらしいですね。。。
P.S.
晩御飯はセリ鍋を食べました、あったかくておいしかった、お酒は疲れてるからか回りすぎていつもの3分の1くらいの量でギブアップしましたが。。。疲労でスマホをまともに持てず、写真がブレまくりなのは許してください・・・